漆彩の物語(作り手:藤澤望)のコピー


食を支える「器」という存在への気づき

私は大学時代から一貫して「予防医療」の重要性を信じ、管理栄養士として歩んできました。地域の薬局で数多くの栄養相談に乗り、病院の臨床現場や在宅訪問で多くの方の食卓を見つめてきました。

そこで痛感したのは、健康な体を作るのは単なる「栄養素」の数字だけではないということです。 何を食べるかと同じくらい、「何で食べるか」。 その器ひとつが、食事の美味しさを引き立て、食べる意欲を支え、心と体の満足度を大きく左右することに気づきました。

父から受け継いだ伝統技法「蒔絵」と、私が現場で培ってきた「予防医療」の知見。その二つが重なったとき、単なる工芸品ではない、健やかな命を育むための道具として**「漆彩(うるさい)」**というブランドが生まれました。

 

管理栄養士だからこそ、譲れない「優しさ」と「機能性」

漆器や曲げわっぱを、特別な日のための「飾り物」にしたくない。それが私の強い願いです。

漆には天然の強力な抗菌作用があり、木は食べ物の水分を絶妙に整える力を持っています。衛生管理が何より重要とされる医療現場を知るからこそ、現代の忙しい食卓に、この「清潔で、美味しい状態を保つ」自然の道具が必要だと考えています。

また、在宅訪問の現場で多くの高齢者の方と接してきた経験から、器の「持ちやすさ」に徹底してこだわりました。 木製の器は驚くほど軽く、そして熱を伝えにくい性質を持っています。 さらに取っ手を付けることで、握力が弱まった方や小さなお子様でも、片手で安定して持つことができます。「手が熱くて持てない」「重くて落としてしまう」という不安を解消し、最後まで自分の手でおいしく食べてほしい。そんな「自立を支える優しさ」も、漆彩が大切にしているデザインです。

「伝統を愛でるのではなく、毎日の食卓で使い倒してほしい」 だからこそ、漆彩の器は**「中性洗剤OK」「自然乾燥OK」「夜洗って翌朝にはもう使える」**という、現代のライフスタイルに寄り添った圧倒的な実用性を追求しています。

 

「一週間」と「30日間」に込めた誠実

漆彩の器は、ご注文をいただいてから発送まで、最低でも一週間のお時間をいただいています。 それは、管理栄養士として食の安全を願い、蒔絵師として伝統の技を尽くすため。お客様の手に渡る直前に、私自身の手で一点一点、最終的な点検と「仕上げの磨き」を行っています。

30日間の返品・交換保証を設けています。実物を見ることができないオンラインショップだからこそ、安心を大切にしたい。一人ひとりのお客様の不安に寄り添い、誠実に責任を持つことが私の信念です。

健やかな食卓のパートナーとして

漆器は使えば使うほど、漆の膜が硬く、美しく育っていきます。 あなたの毎日を、そして離れて暮らすご両親やお子様の健康を支える器として。 漆彩が、あたたかな食卓の物語の一部になれることを願っています。

 

 

蒔絵師・管理栄養士 藤澤 望